【よくある質問】調査先とする知人等に関する申告書

猟銃更新・申請の悩みどころ「知人7名程度の壁」をどう考える?

銃を持つための手続きの中で、警察が行う「身辺調査(背景調査)」は非常に重要なステップです。その調査先として、最近は全国的に「7名程度」の知人を挙げるよう案内されることが多くなっています。

1. なぜ「7名程度」も必要なの?

警察は、申請者が「周囲とのトラブルがないか」「銃を安全に管理できる安定した生活を送っているか」を確認したいと考えています。そのため、多角的な視点から話を聞くために、以下のような異なるグループから名前を挙げてほしいという意図があります。

  • 近所の方(2名程度): 日々の生活の様子

  • 職場の方(2名程度): 仕事場での人間関係や責任感

  • 友人・趣味の仲間(3名程度): 遊びや趣味を通じた性格、お酒の飲み方など

2. 知人が7人いないと「失格」になる?

ここで一番お伝えしたいのは、「知人を7人用意できないこと」は、法律で定められた欠格事由(銃を持てない理由)には当たらないということです。

例えば、二十歳になったばかりの方や、仕事の関係で引っ越してきたばかりの方が、いきなり7名の「信頼できる知人」をリストアップするのは、物理的に難しいこともあります。人数が足りないからといって、即座に申請が拒否されるわけではありません。

3. 困ったときは、まずは警察に相談を

もし、どうしても人数が揃わない場合は、一人で悩まずに管轄の警察署(生活安全課)の担当官に相談しましょう。

「最近引っ越してきたばかりで、近所に詳しい人がいない」「定年退職して職場関係者が挙げにくい」など、今の自分の状況を正直に伝えることが大切です。

警察側も、ルールを押し付けるだけが目的ではありません。大切なのは「あなたのことを客観的に話してくれる人が誰か」を確認することです。相談することで、「それなら、別のグループの知人を増やしましょうか」といったアドバイスをもらえることもあります。

4. 知っておきたい「手続きのルール」

実は、私たちの社会には**「行政手続法」や各自治体の「行政手続条例」**という、手続きを公平に進めるためのルールがあります。

これらは、「役所や警察が独断で手続きを止めてはいけない」「不合理な理由で申請を拒んではいけない」といったことを定めた、申請者を守るための法律です。

「7人揃わないと書類を受け取らない」といった対応は、本来これらのルールの趣旨に反するものです。警察もこのルールを理解した上で業務を行っていますので、困ったときは「相談」という形で、お互いに納得できる落とし所を見つけていくのがスムーズな解決への近道です。

まとめ

「7名程度の知人」という数字に圧倒されて、銃を持つことを諦める必要はありません。

  • 人数はあくまで目安であること

  • 揃わないときは理由を添えて相談できること

  • 手続きには公平なルール(法律)があること

この3点を心に留めて、まずは身近な人から名前を借りられないか検討してみてください。そして、困ったときは警察署の窓口や、当事務所、お近くの銃砲店などで相談してみることをお勧めします。

安全に、正しく銃と向き合うための第一歩。一歩ずつ進めていきましょう。